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丈夫な家を建てるために知っておきたい地震に強い構造の家とは?
丈夫な家を建てるために知っておきたい地震に強い構造の家とは?

地震はいつ起こるかわかりません。
地震から家族や家を守るためには、丈夫な家であることが大切です。そこで家の構造がとても重要となります。
内装や外壁はリフォームで変更することができますが、構造自体を変更するのは簡単ではありません。
まずは丈夫な家を建てるための構造から考えてみませんか?

知っておきたい地震の真実

現在の耐震基準は「震度6強~7程度の地震でもすぐに倒壊・崩壊しないこと」。
しかし、繰り返し起こる余震のたびに家は弱くなり、倒壊の危険性はぬぐえません。
つまり本震で命を守れても、余震が続く状況では、住み続けることは困難です。
「耐震」と「繰り返し起こる地震に対する強さ」は、まったくの別物。
大地震後も自宅で生活ができ余震に耐えられる「強い家」が必要なのです。

地震は、毎日どこかで起こっている

2020年、日本国内で震度3以上の地震は164回発生し、震度1以上になると1,714回。日本で地震が発生しない場所はなく、
小さな地震はほぼ毎日、日本のどこかで起こっています。

大地震後に、何回も来る余震

2016年4月14日、最大震度7を記録した熊本地震。およそ3時間後には震度6強、2日後には震度7の大地震が発生しています。
3日間で本震を含め震度7が2回、震度6強が2回、震度6弱が3回観測するなど、大きな地震が何度も発生。
地震発生から3カ月間に震度1以上を観測した地震は1,888回を数えます。熊本地震は特別なケースだったとは誰にも言い切れません。

全壊をまぬがれても、2年後は更地

熊本地震発生から2年がたった益城町の木造住宅の状況を調べると、更地と建て替えを合計した「残存していない」住宅の割合は53%に達していました。
地震被害認定で一部損壊にあたる「軽微」の住宅の29%、 「小破」の54%が更地に。
家の補修ができたとしても地震によるダメージはひどく、震度3クラスの地震でも倒壊するリスクが残るため、最終的に建て直す家も少なくありません。

木造住宅を強くするにはどうする?

地震が多く発生する日本では、地震は避けられないリスクとなります。
そのためにはどのように丈夫な家を造る必要があるのでしょうか?
現在は木造住宅においても様々な工法や部材にて耐震性能を高めていますが、今回はそんな中の一つをご紹介させていただきます。

コーチパネル工法とは?

コーチパネル工法は構造面材・枠材・間柱・断熱材を一体化させ、地震の力をパネル全体で受け止め、
力を分散させるモノコック構造となっています。

従来工法との違い

筋交い工法

柱と柱の間に斜めの補強材を入れ、
地震などによる横揺れを小さくする。

大壁直貼り工法

外側から面材を柱に貼り付け、
家の横揺れを面で支える。

コーチパネル工法

柱と柱の間にコーチパネルをはめ込み、
地震力を分散させてパネル全体で、
受け止める。

地震による影響について

まとめ。

さて今回は「丈夫な家を建てるために知っておきたい地震に強い構造の家とは?」
というお題でしたがいかがだったでしょうか。まとめると、
地震大国である日本では、地震による被害のリスクを多く抱えております。
そんな被害リスクを少しでも削減するためには耐震等級だけでなく、建物の構造に関して理解を深めておくことが重要です。
各ハウスメーカーや工務店などで様々な地震に対する工法や構造を持っていますので、
中身を理解した上で、求める要求に合わせたお家づくりを相談していくことが大切となります。
是非こちらの記事を参考に検討してみてください!

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